活動紹介
学生一人ひとりの「自主自学」のために
昨今の情報化社会において、国内外の大学教育ではICT(情報通信技術)を活用した教育・学習システムの導入が加速しています。東京医科大学でも、2010年にEラーニング委員会とワーキンググループを立ち上げ、ICTを活用した医学教育を拡充させています。その結果、Eラーニング・ポータル「e自主自学」を開発・導入する運びとなりました。
「e自主自学」は、英国レスター大学のDr. N. Blackwellらと共同で開発・構築・導入したもので、本学の用途に合わせてカスタマイズされた先進性の高いICT活用教育システムです。学生は、コンピューターやタブレット、スマートフォンなどから、インターネットを介していつでもどこからでも「e自主自学」を使用できます。「e自主自学」の特長は、単なる講義の動画の配信ではなく、従来の学習環境を支援・発展させることにあります。このシステムを通じ、ネット上で学生同士あるいは教員と学生との双方向の意見交換を行うことができます。学生が課題レポートをこのシステムに提出すると、教員はレポートへの感想や参考資料の配付をシステムを通じて行い、学生同士は内容を共有することができます。さらに、ペーパーレスになること、フィードバックが迅速に行えること、24時間アクセスできることなどの利点があります。講義で使用したスライドや動画は「e自主自学」から閲覧・保存・印刷することが可能です。また、講義内容を、講義後にサイト上で小テストすることにより、学生の講義への能動的な参加を促し、理解度を測ることができます。
2011年度はパイロットコースとして、医学部3年生を対象に医学英語IIIと臨床医学I-皮膚系の2科目に導入し、2012年度から他の科目にも徐々に広め、全学的に使用することを目指しています。東京医科大学の医学教育に特化したシステムで、なおかつ学生主体のものであることを象徴して、本学の建学の精神にのっとり「e自主自学」と命名されたこの教育システムは、教員から学生への一方通行的な教育だけでは成り立ちません。学生が教員と共に作り上げていくものなのです。東京医科大学建学当時の学生達と同様、学生が自らの教育・学習の主導権を握り、本システムを積極的に活用することにより、真の「自主自学」に繋がることを切に願います。
効果的な機材配信
・24時間いつでも学習可能
好きな時に好きな場所でアクセスし学習できます。
講義の空き時間・移動中の時間など忙しいキャンパスライフの中で効果的に学習活動を行えます。
・幅広い端末で使用可能
大学のPCでもノート型PCでも自宅のPCでもタブレットでもスマートフォンでも様々な端末で学習できます。
・一元化された教材配信
講義教材の標準化により各科の特色は出しつつも使用しやすく分かりやすくなります。
・アップデートが早い
講義の内容がすぐに反映されますので予習復習を効果的に行えます。
確認したい点など忘れないうちにチェックできます。
・ビデオなどの教材も配信可能
学生の理解を深めるためのビデオなどの副教材も配信。
学生は必要に応じて学習に有効活用できます。
・他の講義の進行状況を把握可能
他の講義内容を把握することで無駄を省き講義時間を有効使用できます。
学習効果と満足度の向上
・効果的な学習サポート
学生の理解を確認しながら進めたい講義など必要に応じてeラーニングを補助的に使用可能です。
・講義の予習復習がオンラインで可能
必要な内容が掲載されているため効率よく学習できます。
・課題で講義内容の理解度UP
パイロット版では主にMCQ(選択式問題)で復習しますが、今後記述問題も取り入れていきさらに理解度と実践へ応用力をUPさせます。
・何度でも学習可能
課題の成績をすぐ閲覧でき、理解が不足している場合、個人の判断で何度でも学習することができます。
・実習の効果を上げる
講義内容の十分な理解を確認した上で、学生が実習に参加できるため実習お効率と効果が上がります。
学生も自信を持って実習に臨めます。
緊密な連絡とフィードバック
・学生への連絡経路の一元化
全ての連絡を一元化し掲示板などの見落としによる連絡の不徹底を回避します。また、即時にお知らせをアップロードできますので、至急の連絡にも対応できます。
・講師との緊密なコミュニケーション
講義及び課題・質問などの連絡を時間を選ばすに送受信できます。
短時間で返信が来るため、学習効率があがります。
・迅速なフィードバック
小テストの評価はリアルタイムで行われるため理解の不足した部分をすぐに知ることができます。
・学生一人ひとりへのきめ細やかな指導
課題などをモニタリングできますので、学生一人ひとりの弱点を早期に抽出可能です。
個人に合った指導および支援を迅速かつ効果的に行えます。